LINEクリエイターズマーケットでは、スタンプの売上のほかに統計情報を知ることができます。
統計情報ではユーザーからの評判の良いスタンプを知ることができたり、売上UPにつながるヒントが得られるので、LINEスタンプクリエイターには必須のツールになります。
本記事では、LINEスタンプの統計情報の基本的な使い方と、売上UPにつなげるための統計情報活用術をご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 統計情報の基本的な説明
- 統計情報の読み方
- 売上UPにつなげる統計情報活用術
統計情報とは
LINEクリエイターズマーケットの統計情報では、LINEスタンプがどれくらい使用されていて、どこの国で使用されているかを知ることができます。
この情報を分析することによって、自分の作品の良いところ悪いところを把握することができるため、今後の制作活動の参考に使うことができます。
統計情報の読み方
統計情報では、スタンプがどれくらい使用されているか確認できる「アイテム統計」と、どこの国で使用されているかを確認できる「エリア統計」があります。
それぞれのグラフの特徴と読み方をご紹介します。
アイテム統計
アイテム統計では、各LINEスタンプの「送信数」と「受信数」を知ることができます。
つまり、「どのLINEスタンプがどれくらい送受信されているか」を確認したい時に使用するツールです。
- 送信スタンプ数…トーク中でスタンプが送信された数
- 受信スタンプ数…トーク中でスタンプが受信された数
スタンプの送受信数が多いほど、単純にそのスタンプの使用頻度が多いことになるので、ユーザーにとって「良いスタンプ」ということになります。
しかし、送信数・受信数ともに少ないスタンプの場合は、ユーザーにとってあまり使い道がない「良くないスタンプ」ということになります。
同一パッケージのスタンプでも、使用される頻度が多いものと少ないものがあるので、良く使われるスタンプにはどんな特徴があるか分析するために使用します。
送信数と受信数は同じになる?
LINEスタンプは普段のトークで使うものなので、「送信スタンプ数」=「受信スタンプ数」になると思ってしまいがちですが、実際は大きく異なります。
LINEスタンプの送受信数が乖離するには以下のような理由があります。
- グループLINEでスタンプが使用されている
- オープンチャットでスタンプが使用されている
- Keepメモまたは1人グループでスタンプが使用されている
グループLINEやオープンチャットでは多くの人がトークに参加しているため、スタンプを1つ送信するだけでも複数人のユーザーがそのスタンプを受信します。つまり、「送信スタンプ数」<「受信スタンプ数」になります。
一方、Keepメモや1人しかメンバーがいないグループでスタンプを送信すると、受信者がいないため受信者のカウント数は0人になります。つまり、「送信スタンプ数」>「受信スタンプ数」=0になります。
海外での送受信数もわかる?
アイテム統計では、海外でのスタンプの送受信数も知ることができます。
グラフ上部の表示設定では、統計の期間、スタンプの種類、統計する国などを自由に設定できます。
日本以外の統計情報を見たい場合は、国の選択欄を「すべて」から「国名」に変更して、右端の「表示」ボタンを押しましょう。
例えば「オーストラリア」の統計情報を見る場合、「すべて」→「Australia」に変更します。
エリア統計
エリア統計では、「LINEスタンプがどの国でどれくらい使用されているか」をざっくり知ることができます。
先ほどの「アイテム統計」と異なり、各スタンプがどの国で使われているのかがわかるのではなく、国別にクリエイターの作品が使用されている数を知ることができます。
- 送信スタンプ数…ある国でスタンプが送信された数
- 受信スタンプ数…ある国でスタンプが受信された数
日本では、LINEは誰もが使っている有名アプリですが、実は海外ではそれほどメジャーではありません。
LINEは主にアジア圏での使用率が高いことから、スタンプの使用数も当然アジアの国々で多くなります。
したがって、LINEスタンプの海外版をリリースする際、どの国にフォーカスして作品をリメイクすればよいかの指標として使うことができます。
統計情報の活用例
これまで統計情報の基本的な見方を説明してきました。しかし、グラフが読めても活用できなければ意味がありません。
統計情報を読んだ後は、以下の手順で制作活動に活かしていきます。
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送信数・受信数ともに多いとき
統計情報の「アイテム」では、同一パッケージ内の各スタンプの送信数・受信数を確認することができます。
同一パッケージの中でも送信数・受信数ともに多いスタンプがあった場合、そのスタンプは一般的に使いやすく、ユーザーからの評価が高いスタンプと判断しましょう。
良いスタンプを統計から見つけることができたら、次は特徴を分析します。
- どのような作画か
- どんなセリフか
- ペルソナ設定は誰か
- そのスタンプをリストのどこに配置していたか
スタンプが人気になる傾向が読み取れたら、次の作品に活かしましょう。
全く同じスタンプを別の作品内には入れられないので、似たようなスタンプを制作すると効果的です。
送信数・受信数ともに少ないとき
続いて、同一パッケージの中でも送信数・受信数ともに少ないスタンプがあった場合、そのスタンプは単純に人気のないスタンプと判断できます。
使われない理由は「スタンプを使えるタイミングがない」「意図がわかりづらい」など、ユーザーにとって不都合な理由は様々です。
次の作品からは、似たような作品を作らないように注意しましょう。
特定のスタンプだけ送受信数が多い・少ない
スタンプの送信数・受信数が多い中でも、ある特定のスタンプだけ使用頻度が多い場合はチャンスかもしれません。
例えば動物のスタンプを制作したとして、同一パッケージの中でも「毒舌」のセリフだけ使用頻度が多いパターンです。この場合、「動物」×「毒舌」の組み合わせが、ユーザーにとって使いやすいスタンプであると判断できます。
したがって、次の作品で「動物」×「毒舌」の組み合わせだけで40個スタンプを作ってみると、ヒットする可能性があります。
このように、「キャラクター」×「表現」の組合わせはスタンプ制作では重要なヒントになります。
まとめ | 統計情報の見方と活用方法
本記事では、LINEクリエイターズマーケットで「統計情報」を扱う際の基本的な見方と活用例を紹介しました。
スタンプの良し悪しを評価できる貴重なデータなので、今後の制作活動にきちんと活かしていきましょう。
内容を以下にまとめます。
- 統計情報ではスタンプの送信数・受信数を知ることができる
- 送受信数からユーザーから評価の高いスタンプの傾向がわかる
- スタンプのキャラクターと相性の良い表現が見つかる