LINEクリエイターズスタンプの歴史
LINEクリエイターズスタンプとは、LINEストアで購入できる一般クリエイターが制作したスタンプです。2014年のサービス開始から7周年を迎えた2021年現在は、クリエイターの登録者数が世界中で390万人を突破し、販売中のクリエイターズスタンプは1,100万セット以上、販売総額は1,060億円を超える巨大なマーケットに成長しています。
売上上位者10名の平均販売額は11億8,262万円、売上が1億円を超えるクリエイターは154名（2021年現在）いるということで、LINEスタンプクリエイターという職業も浸透しつつあります。デザイナーやイラストレーターに限らず学生や主婦の方でも、スタンプ制作・販売ができるプラットフォーム「LINEクリエイターズマーケット」に登録するだけで誰でも簡単にスタンプを販売できるため、副業としてLINEスタンプを作り始める方も増えています。
「7周年の「LINE Creators Market」、販売総額1,000億円を突破 誰でも「BROWN & FRIENDS」モチーフのLINEスタンプが作れる特別企画を実施」より引用
LINEクリエイターズスタンプの種類（有料or無料）
LINEクリエイターズスタンプには、LINEクリエイターズマーケットで制作したスタンプと、LINEスタンプメーカーで制作したスタンプの2種類があります。
一般的に、稼ぐことを目的としてスタンプを制作する場合はLINEクリエイターズマーケットから申請し、自分だけのスタンプを作って楽しみたい場合はスマートフォンのアプリLINEスタンプメーカーから申請します。
- LINEクリエイターズマーケット
⇒ LINEスタンプで稼ぎたい人 - LINEスタンプメーカー
⇒ 自分だけのスタンプを作って楽しみたい人
LINEスタンプメーカーで制作したスタンプは、売上を受け取らない設定にするとクリエイター本人のみ無料でスタンプを使うことができるので、「試しに作ってみたい」「自分用にスタンプが欲しい」という人はLINEスタンプメーカーでの制作をオススメします。
LINEスタンプの収益の仕組み
LINEスタンプで稼ぐことを考えている方は、どれくらいの収益が得られるか気になると思います。現在LINEストアで販売されているスタンプや絵文字のほとんどは120円で販売されていますが、販売額の全てを私たちクリエイターが貰えるわけではありません。実際は、販売額からLINEへの手数料やApp Store・Google Playへの手数料などが引かれてしまいます。
結果として、120円のスタンプ1個が売れた場合にクリエイターに入る分配額は販売額の35%に相当する31円または42円になります。この分配額は、LINEストアで購入された場合とLINEアプリのストアで購入された場合で変化します。
LINEスタンプの分配額（1セット120円で販売）
- LINEストア（Webサイト上）で購入された場合
⇒ 120円 × 35％ = 42円 - スタンプショップ（アプリ上）で購入された場合
⇒ 88円 × 35％ = 31円
※LINEアプリ上で120円のスタンプや絵文字を購入する場合は50コインが必要になります。コインは円換算すると1コイン＝1.76円とLINE公式が決めているので、アプリ上での販売額は実質50コイン×1.76=88円になります。
LINEスタンプを作る側からすると分配額が多い42円の方が嬉しいので、スタンプや絵文字を購入する際はできるだけLINEストアから購入していただけるとクリエイターが喜びます。ちなみに、今回は120円（50コイン）のスタンプを例に説明しましたが、アニメーションスタンプや着せ替えなど、他のジャンルの作品になると最低販売価格が240円になるので、売上もそれに比例して上がります。
結局LINEスタンプは稼げるのか
結論から言うと、LINEスタンプで誰でも稼ぐことはできるが、売上を伸ばすためにはかなりの努力が必要です。
LINEスタンプクリエイターとして稼ぐことの難易度はYouTuberが1番似ているかもしれません。YouTuberの収益化条件は「チャンネル登録者数1000人以上」かつ「動画総再生時間4000時間以上」というルールがあります。例え収益化が可能になっても、登録者が少ないうちは月に数百円～数千円程度しか稼ぐことはできません。月数十万円の収益を望む場合はチャンネル登録者数が1万人は必要になるでしょう。
LINEスタンプクリエイターに収益化の条件はありませんが、実情を包み隠さず言うと、制作したスタンプのほとんどは1つも売れずにスストアに埋もれてしまいます。もちろん、売上分配額も0円です。多少誰かが買ってくれたとしても月に数百円の売上にしかならないとても厳しい世界です。
ではLINEスタンプで稼ぐのは辞めたほうがいいかと言うと、そういうわけでもありません。1つでもヒット作を出せば月数万円～数十万円まで一瞬で売上を伸ばすことができるからです。大事なのは、ヒット作を生み出すまで諦めずに作品を作り続けられるか、自分の作品の問題点を日々修正して腕を磨けるか、売上を伸ばすためにきちんと行動し続けられるかです。
スタンプ作りには時間がかかりますが、お金はかかりません。まずは一度制作してみて、続けられそうであればトップクリエイターを目指して頑張りましょう。
最後に
本記事では、スタンプ制作で稼ぎたいと思っている方に、LINEスタンプの歴史から現状までを簡単に解説しました。内容を以下にまとめます。
- LINEスタンプ制作は稼げる
- LINEスタンプを収益化するならLINEクリエイターズマーケットから制作する
- LINEスタンプで稼ぐには努力と継続が必要
LINEスタンプの部屋（当サイト）では、少しでもLINEスタンプで稼げれる人が増えるように、売上を伸ばすための制作方法や豆知識などを発信しています。制作や販売に関する疑問はいつでもSNSのダイレクトメッセージ等でご相談にのりますので、お気軽にお声掛けください。