どうも、LINEスタンプクリエイターのくも(@kumo_stamp)です。
LINEスタンプや絵文字の売上は【作品数】×【作品の魅力】×【知名度】の3要素から成り立っています。
自分の作品が売れない理由には「作品のレベルが低いから」「知名度がないから」「人目につかずマーケットに埋もれてしまうから」と色々あると思いますが、これら全ての理由は上の3要素に直結します。
つまり、どんなに作品の質が良くても【作品数】や【知名度】が無ければ売上は伸びないし、逆に【作品数】が多くてもスタンプに魅力が無ければ売れないわけです。クリエイターとして売上を伸ばしていくためには、【作品数】、【作品の魅力】、【知名度】の3要素を一つずつ伸ばしていくのが成長の鍵になります。
本記事ではLINEスタンプや絵文字の売上を伸ばすために、3つの要素のうち【作品数】を簡単かつ効果的に増やす方法をご紹介します。
この記事の内容まとめ
- 作品数を増やすと売上は確実に伸びる
- 作品の色違い作品を作って作品数を増やす
- 色違い作品は新しいスタンプの需要を生み出す
LINEスタンプの作品数と売上の関係
LINEスタンプの作品数を増やすと売上は必ず伸びます。以前、LINEスタンプで月に30万円稼ぐ現実的な方法という内容で記事を書きました。
私自身はクリエイターとして月30万円も稼げていませんが、Twitterで仲良くしていただいている売れっ子クリエイターの方にLINEスタンプで稼ぐためのモデルを教えていただきました。その中に、「スタンプの売上は作品数を増やすと伸ばせる」という考え方があります。
スタンプや絵文字は1つの作品が毎日沢山売れるわけではなく、「売れる日もあれば売れない日もある」という風に波があります。作品数が少ない場合この波の影響をもろに受けてしまうため、月の売上が不安定になってしまいます。しかし、作品数が多ければ作品ごとの波が平均化され、安定した収益を得られるようになります。この安定した状態を大きくすることが売上向上に繋がるというわけです。
LINEスタンプ・絵文字の作品数を増やす方法(色違い版を作る)
LINEスタンプや絵文字の売上を伸ばすためには【作品数】も大事ということはよくわかったと思います。では、実際に作品数を増やすしていくには、その分制作時間を増やすのかと言うと、そうではありません。これまで制作した作品の色違い作品を量産すれば良いのです。
上の画像は私がクリエイターとして活動し始めた頃の作品です。イラストを描き慣れていなかったため、文字も線の色もキャラクターも微妙な感じですが割りと売れていました。(現在はキャラクターリニューアルのため販売終了)
実は、これらの作品は色とセリフが微妙に違うだけでデザイン自体は全く同じです。最近のクリエイターズマーケットの審査はゆるく、色を変えただけでもリジェクトされませんが、できればセリフや口調を少し変えることをオススメします。というのも、色違いであっても各キャラクターに個性を持たせたほうが差別化できるからです。
私のスライムくんの作品は、
- 水色のスライム → かわいい
- 赤色のスライム → 関西弁っぽい
- 緑色のスライム → のんびり
という風にキャラクターを設定し、それぞれセリフを少し変えています。色違いと言えど若干の変化を付けておくと別のキャラクターとして生まれ変わります。
スタンプの色違い作品を販売するメリット
色違い作品を販売するメリットは作品数が増えるだけではありません。工夫次第で従来とは異なる販路を見出せたり、人目に付きやすくするとができるので、リメイクする際は以下の点をしっかり把握しておきましょう。
LINEストアで目に留まりやすくなる
LINEスタンプがストアに埋もれてしまうのはクリエイターあるあるとして有名です。しかし、色違い作品を複数カラー同時にリリースすると、ストアに自分の作品が連続して並ぶので他の作品よりも目立ちやすくなります。実際に、名前スタンプや方言スタンプといった量産系スタンプは、ストアに一気にリリースされるとかなり目立ちます。色違い版も同様に、ストア新着で人目につきやすくなります。
友達間のおそろいスタンプとして色違い作品の需要がある
これはスタンプのユーザー様からいただいた意見なのですが、「友達と同じスタンプを買うことに抵抗がある」という方が一定数います。「iPhoneを買い換える際に周りの人と色が被ってしまったらなんか嫌」という感覚と同じようなものです。
仲のいい友達同士やグループで同じスタンプを一緒に楽しみたい時、「私はこの色」「じゃあ私はこっちの色にする」といった風に、色違い版を作ることによって仲間買いという新しい販路ができます。私の色違い作品も3色同時に売れるということが何度もありました。色違いの作品があるからこその独特な買われ方というものがあるのです。
1人のユーザーが色違い作品をまとめて購入する場合がある
ほとんど内容は同じで色が違うだけなのに、色違い版のスタンプを何個も購入してくださる方がいます。クリエイターさんのファンか、面白がって全部買っちゃえって方もいると思いますが、少なからずこういうこともあります。私も「3種類全部買ったよ」という連絡を何回か友人にされたことがあります。
スタンプの色違い作品を販売する際の注意点
スタンプの色違い作品を制作、リリースする際にはいくつか注意点があります。
審査でリジェクトされる可能性がある
絵文字の審査でよく見られることですが、色を変えただけの絵文字はリジェクトされる可能性があります。特に「同じパッケージ内で色違いを入れるとリジェクトされた」という意見をよく見かけました。スタンプの場合は色を変えるだけでも審査に通ることが多いですが、同じデザインの色違いばかり大量にリリースすると、「作品にバラエティのないクリエイターだな」と思われてしまうので、色違い版を作る際は量産しすぎないようにしましょう。
作成する際のコツとして、セリフや装飾などを変えて個性を作ることです。キャラクターにリボンを付けてみたり、装飾の色を変えてみたり、セリフの口調を変えてみたりといった感じです。それだけで新しいキャラクターとして成立するので、審査も通過しやすくなります。
色違い作品を1度に全てリリースしてはいけない
メインカラー含め、色違い作品を全て同時にリリースしてはいけません。まずは元となった作品をリリースして、しばらく日数が経ってから色違い版をリリースしましょう。というのも一度に全てをリリースしてしまうと、スタンプの購入が分散されてしまうからです。
スタンプが売れる基本としてランキング上位に乗る必用があります。色違い作品の大量リリースによって購入が分散されてしまうと、ランキング上位に食い込めなくなってしまうので、まずは元となった作品をリリースして経過を待ちましょう。しばらく経ったら、色違い版を一気にリリースします。
まとめ
LINEスタンプの売上を伸ばすためには【作品数】を増やすことが大事です。色違い作品を作ることは作品数が増えるだけでなく、ユーザーのまとめ買いとしての需要もあるので、工夫をこらしながら効果的に売上を伸ばしていきましょう。
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